複数条件で数える！Excel COUNTIFS関数の全て

複数条件で数える！Excel COUNTIFS関数の全て excel

漫才で覚える Excel COUNTIFS関数のポイント

「どうもーどうも みるくブラザーズですー」

「お願いしますー　ありがとうございますー」

げんじ「あー ありがとうございますー　ねっ　今 データベースのダミーデータをいただきましたけどもね」

ボケ＆げんじ「ありがとうございますー」

げんじ「こんなん　なんぼあっても良いですからね」

ゆめた「いきなりですけどね　うちのオカンがね　好きな エクセル関数 があるらしいんやけど」

げんじ「そーなんや」

ゆめた「その名前をちょっと忘れたらしくてね」

げんじ「好きなエクセル関数を忘れて、どうなってんの。なんか特徴言うてなかった？」

ゆめた「特徴は 複数の条件を満たすセルの数を数えるって言うねんな」

げんじ「おー　COUNTIFSやないかい　その特徴はもう完全に COUNTIFS やがな」

ゆめた「 COUNTIFS なぁ。いや俺も COUNTIFS と思うてんけどな」

げんじ「いやそうやろ？」

ゆめた「オカンが言うには　電卓でやるっぽいって言うねんな」

げんじ「あー　ほな COUNTIFS と違うかぁ　 COUNTIFSは電卓でやるタイプの関数ではないから、電卓で計算しようとしたら全然数が合わなくて、仕事のプレゼンで大変なことになったってエピソードが浮かぶね」

ゆめた「そやねん」

げんじ「 COUNTIFSは電卓でやるタイプの関数ではないから、電卓で計算しようとしたら全然数が合わなくて、仕事のプレゼンで大変なことになったってエピソードが浮かぶね」

ゆめた「そやねんな」

げんじ「あれほなもう一度詳しく教えてくれる？」

ゆめた「 特定の範囲内で条件を満たすセルのみを対象にするらしいねん」

げんじ「 COUNTIFS やないかい　COUNTIFSを使うと、特定の条件を満たすセルの数を簡単に見つけられるんや。例えば、売り上げが1万円以上の日数をカウントしたい時に便利やねん これは誰でも使ったことあるでしょ　でもそんな簡単な関数を使いこなせないっていうのは、ちょっとオカンのセンスを疑うレベルやで」

ゆめた「まあねー」

げんじ「 でもそんな簡単な関数を使いこなせないっていうのは、ちょっとオカンのセンスを疑うレベルやで 」

ゆめた「分からへんねんでも」

げんじ「何が分からへんのこれで」

ゆめた「俺も COUNTIFS と思うてんけどな」

げんじ「そうやろ」

ゆめた「オカンが言うには　手動で数えた方が早いって言うねんな」

げんじ「ほな COUNTIFS ちゃうやないかい　COUNTIFSを使えば手動で数えるよりずっと早く正確にデータを分析できる。手動で数えるなんて時代遅れやん。データが多すぎて、手動で数えるつもりが途中で混乱して、結局二度手間になったっていう、苦い経験が思い浮かぶね」

ゆめた「そやねんそやねん」

げんじ「 COUNTIFS ちゃうがな　ほな　もうちょっとなんか言ってなかった？」

ゆめた「 条件を複数指定できるっていうのがポイントらしいねん」

げんじ「 COUNTIFS やないかい　COUNTIFSは複数の条件を同時に満たすセルの数をカウントできる。たとえば、売り上げが1万円以上で、かつ商品Aを売った日数を知りたい時にめちゃくちゃ役立つんや」

ゆめた「分からへんねんだから」

げんじ「なんで分からへんのこれで」

ゆめた「俺も COUNTIFS と思うてんけどな」

げんじ「そうやろ」

ゆめた「オカンが言うには　COUNTIFS ではないって言うねん」

げんじ「ほな COUNTIFS ちゃうやないかい　オカンが COUNTIFS ではないと言うんやから　 COUNTIFS ちゃうがな」

ゆめた「そやねん」

げんじ「先ゆえよ　こんなんで一体どの関数が好きなんやろな、について話してた時どう思っててん」

ゆめた「んでオトンが言うにはな」

げんじ「オトン？」

ゆめた「VLOOKUP関数ちゃうか？って言うねん」

げんじ「いや絶対ちゃうやろ　もうええわー」

はじめに

  • ExcelのCOUNTIFS関数は、複数の条件を満たすセルの数を数える強力なツールです。
  • 正確なデータ分析とレポート作成に不可欠で、使いこなせば作業効率が大幅に向上します。

関数の概要と一般的な使い方の例

COUNTIFS関数は、指定した範囲内で一つ以上の条件を満たすセルの数をカウントします。例えば、特定の範囲内で特定の数値や文字列を持つセルの数を知りたい場合に便利です。

サンプルコード:

=COUNTIFS(A1:A10, ">5", B1:B10, "=Yes")

この式は、範囲A1:A10内の数値が5より大きいものと、範囲B1:B10内で”はい”と記述されているセルの数をカウントします。

出力結果:
この式の出力結果は、両方の条件を満たすセルの数になります。

なぜこの関数を学ぶのか？

  • データ分析の高度化：複数条件のデータを一度にフィルタリングして数え上げることで、より複雑なデータ分析が可能になります。
  • レポート作成の効率化：頻繁に発生する複雑な集計作業を簡単に処理できるようになるため、レポート作成の時間を短縮できます。
  • 汎用性の高さ：販売データの分析、顧客データベースの管理、在庫の確認など、様々なシナリオで役立ちます。

一般的な書き方のサンプル

  1. 特定の数値範囲のカウント:=COUNTIFS(A1:A10, ">=10", A1:A10, "<=20")10以上20以下の数値を持つセルの数をカウントします。
  2. 特定の文字列を含むセルのカウント:=COUNTIFS(B1:B10, "*apple*")“apple”を含むセルの数をカウントします。
  3. 日付範囲内のデータをカウント:=COUNTIFS(C1:C10, ">=1/1/2023", C1:C10, "<=31/12/2023")2023年のデータをカウントします。

ExcelのCOUNTIFS関数の使用例

商品名地域販売数
商品A東京5
商品B大阪8
商品A名古屋2
商品C東京4
商品B東京3
商品A大阪7
商品C名古屋6

ここで、COUNTIFS関数を使用して、「地域」が「東京」で、「商品名」が「商品A」の販売数をカウントする場合の式は以下のようになります。

=COUNTIFS(A2:A8, "商品A", B2:B8, "東京")

この式の結果は「1」になります。つまり、「商品A」を「東京」で販売した件数は1件であることを意味します。このようにCOUNTIFS関数を用いることで、複数の条件に基づいたデータのカウントが可能になります。

関数の基本構文

COUNTIFS関数の基本構文は、複数の条件を指定して範囲内のセル数をカウントします。シンプルながら、多様な条件を組み合わせることで強力な分析ツールに変わります。

関数の定義と主な引数

COUNTIFS関数は以下のように定義されます：

=COUNTIFS(criteria_range1, criteria1, [criteria_range2, criteria2], ...)
  • criteria_range1: 条件を適用する最初の範囲を指定します。
  • criteria1: 最初の範囲に適用する条件を指定します。数値、文字列、または日付が使用できます。
  • 続けて、追加の範囲とその範囲に適用する条件を指定できます（任意で、最大127組まで）。

詳しいサンプルコードと出力結果：

  1. 性別が「男性」で、年齢が30歳以上の人数をカウント：=COUNTIFS(A1:A100, "男性", B1:B100, ">=30")ここで、A列には性別、B列には年齢が記載されています。
  2. 特定の日付範囲内で売上が発生した件数をカウント：=COUNTIFS(C1:C100, ">=2023/01/01", C1:C100, "<=2023/12/31", D1:D100, ">0")C列には日付、D列には売上金額が記載されています。

これらの例は、COUNTIFS関数を使用して複数の条件を同時に満たすセルの数を効率的にカウントする方法を示しています。
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具体的な使用例

COUNTIFS関数を使用すると、特定の条件を満たすデータの数を簡単に数えることができます。ここでは、ビジネスや日常のタスクを効率化するための基本的な使用方法と一般的な計算の例を紹介します。

  1. 販売データにおける特定商品の販売件数のカウント
    • 場面: 販売データの中から、特定の商品に関する販売件数を知りたい場合。
    • 使用例: =COUNTIFS(商品範囲, "商品A", 販売日範囲, ">=2023/01/01", 販売日範囲, "<=2023/12/31")
    • この関数は、2023年に販売された「商品A」の販売件数をカウントします。
  2. 従業員データにおける特定条件を満たす従業員の数のカウント
    • 場面: 年齢が30歳以上で、特定の部署に所属する従業員の数を把握したい場合。
    • 使用例: =COUNTIFS(年齢範囲, ">=30", 部署範囲, "営業部")
    • この関数は、30歳以上で営業部に所属する従業員の数をカウントします。
  3. 顧客データにおける複数条件を満たす顧客の数の特定
    • 場面: 特定の地域に住んでいるかつ特定の商品を購入したことがある顧客の数を知りたい場合。
    • 使用例: =COUNTIFS(地域範囲, "東京", 購入商品範囲, "*商品B*")
    • この関数は、東京に住んでいるかつ「商品B」を購入したことがある顧客の数をカウントします。

これらの例から、COUNTIFS関数を使用することで、複数の条件に基づいてデータを効率的に分析し、重要な情報を抽出することができることがわかります。

初歩的なテクニック

  • **範囲を明確に指定する：**COUNTIFS関数を使用する際は、範囲を正確に指定して、意図したセルが含まれることを確認してください。
  • **ワイルドカードを活用する：**特定の文字列を含むセルをカウントする場合、”*”（任意の文字列）や”?”（任意の単一文字）を使うことで、より柔軟な条件指定が可能です。

他の基本関数との組み合わせ

  • SUMIFS関数：条件を満たすセルの数ではなく、合計値を求めたい場合に使用します。COUNTIFS関数で条件を設定した後、同じ条件でSUMIFS関数を使ってデータを集計することができます。
  • AVERAGEIFS関数：条件を満たすセルの平均値を求めたい場合に使用します。COUNTIFS関数で特定の条件を設定したデータセットから、AVERAGEIFS関数を使って平均値を計算することが可能です。

相性の良い他の関数

  • SUMIFS関数
  • AVERAGEIFS関数
  • MAXIFS関数
  • MINIFS関数

これらの関数との組み合わせにより、データ分析の精度を高めることができます。条件に合致するデータの数をカウントするだけでなく、合計、平均、最大値、最小値など、さまざまな統計情報を得ることが可能になります。

高等的なテクニック

高等的なテクニックとして、COUNTIFS関数は複雑なデータ分析や条件に基づく集計に非常に有効です。ここでは、より高度な使用方法の例をいくつか紹介します。

  1. 複数条件を組み合わせたデータ分析：
    • サンプルコード：=COUNTIFS(範囲1, 条件1, 範囲2, 条件2, 範囲3, 条件3)
    • 出力結果：指定した複数の条件を満たすセルの数。
    • この技術を使用することで、非常に具体的なデータセットに対して分析を行うことができます。
  2. 他の高度な関数との組み合わせアイデア：
    • データセグメントごとの集計： =COUNTIFS(範囲, "条件", 別の範囲, "条件")とSUMIFSやAVERAGEIFSを組み合わせることで、特定の条件を満たすセグメント内での合計や平均などを計算できます。
    • 条件付き書式設定との組み合わせ： 条件を満たすデータに自動的に色を付けることで、視覚的に分析を補助します。
    • ダイナミックなレンジ指定： 名前付き範囲やOFFSET関数を使って動的な範囲をCOUNTIFS関数に渡すことで、データが追加されても自動で範囲が更新されるようにします。

これらの高等的なテクニックをマスターすることで、Excelを使用したデータ分析のスキルを大きく向上させることができます。特に、複数の条件に基づいた分析や、他の関数との組み合わせを駆使することで、より深い洞察を得ることが可能になります。

便利なシーンでの事例

COUNTIFS関数は、ビジネスや学業、日常生活において、多様なシーンでのデータ分析や管理作業を効率化するのに非常に役立ちます。以下に、その便利な使用例をいくつか紹介します。

  1. ビジネスにおける顧客分析：
    • 事例: 企業が顧客データを分析し、特定の条件を満たす顧客群の数を特定する場合。
    • メリット: マーケティング戦略の策定やターゲット顧客の絞り込みが容易になります。
  2. 学業における成績分析：
    • 事例: 教育機関が学生の試験成績を分析し、特定の成績範囲に入る学生の数をカウントする場合。
    • メリット: 学生の学習支援やカリキュラム改善のためのデータベースとして活用できます。
  3. 個人の日常生活における支出管理：
    • 事例: 個人が自身の家計簿を分析し、特定の条件（例：月ごとの食費支出が一定額を超える回数）を満たすデータを把握する場合。
    • メリット: 支出管理がしやすくなり、無駄遣いを防ぐための計画立てが容易になります。

これらの事例から、COUNTIFS関数がどのようにしてタイムセーブや効率向上に貢献するかがわかります。データを手軽に分析できることで、意思決定のスピードと精度が向上し、結果として多くの分野でのパフォーマンス改善につながります。

注意点

COUNTIFS関数を使用する際には、いくつかの注意点や、よくあるミスに気を付ける必要があります。これらを理解することで、エラーを避け、より効率的に関数を使用できるようになります。

  1. 範囲の一致：COUNTIFS関数で複数の範囲を指定する際は、それぞれの範囲が同じサイズであることを確認してください。範囲のサイズが異なると、エラーが発生します。
  2. 条件の書式：数値、文字列、日付などの条件を指定する際は、適切な書式で入力する必要があります。例えば、文字列を条件として使用する場合は、ダブルクォーテーションで囲みます。
  3. ワイルドカードの使用：““や”?”のようなワイルドカードを条件に使用する場合、意図した通りに機能させるために正しく使用しているか確認してください。特に、”“は任意の文字列にマッチし、”?”は任意の単一文字にマッチします。

よくあるミス・ERRORが出る例

  • 範囲の不一致：例えば、一つの条件でA1:A10を指定し、もう一つの条件でB1:B20を指定すると、範囲の不一致によりエラーが発生します。
  • 誤った条件の書式：数値条件をダブルクォーテーションで囲むのを忘れると、エラーになることがあります。
  • 日付の条件指定：日付を条件にする際は、DATE関数を使うか、日付をダブルクォーテーションと米国式の日付フォーマット（例： “2023/12/31″）で指定する必要があります。

類似の関数や代替の関数との違い

  • COUNTIF関数：COUNTIFは単一の条件に基づくカウントに使用され、COUNTIFSは複数の条件に基づくカウントに適しています。
  • SUMIFS、AVERAGEIFS、MAXIFS、MINIFS：これらの関数は、COUNTIFSと同様に複数の条件を指定できますが、カウントではなく合計、平均、最大値、最小値を計算します。

COUNTIFS関数を使用する際は、これらの注意点とミスの可能性を意識し、データ分析や集計作業をより効果的に行うための準備をしてください。

使いこなし例

悩める登場人物例：

  • あるマーケティングマネージャー、佐藤さんは、新しいキャンペーンの効果を分析するために、複数の条件を満たす顧客データを迅速に把握したいと考えています。

具体的な悩み：

  • 特定の期間内に、特定の商品を購入し、かつ特定地域に住む顧客の数を知りたい。しかし、複雑なデータセットの中からこれらの条件を満たすデータを手作業で抽出するのは非常に時間がかかる。

使いこなせることによるビフォーアフターのストーリー：

  • ビフォー：佐藤さんは、膨大な顧客リストを手作業で分析していました。この作業には数日を要し、その間に新しい戦略を立案する時間が削られてしまっていました。
  • COUNTIFS関数の学習：佐藤さんは、ExcelのCOUNTIFS関数を使いこなせるようになりました。この関数を使って、特定の期間、商品、地域を条件に設定し、該当する顧客の数を瞬時に把握できるようになりました。
  • アフター：佐藤さんは、キャンペーンの効果分析を数時間で完了することができるようになりました。これにより、分析結果に基づいて迅速に次のマーケティング戦略を立案し、実行に移すことができるようになりました。この効率化により、佐藤さんのチームは市場の変化に迅速に対応できるようになり、結果としてキャンペーンの成功率が大幅に向上しました。

このビフォーアフターのストーリーから、COUNTIFS関数を使いこなすことで、複雑なデータ分析作業を効率化し、ビジネスの意思決定を迅速かつ精度高く行えるようになるメリットが明らかになります。